SAOアリシゼーション 第13話「支配者と調停者」考察・感想
SAOアリシゼーション ~黒い人の 考察っぽいなにか~
第13話「支配者と調停者」
※ここからは物語のネタバレが含まれますので注意!
(あと筆者はアニメ勢なので原作ネタは知らずに語っております)
前回までのあらすじ──
セントラル・カセドラルの地下牢から無事脱獄したキリトとユージオであったが、待ち伏せていた整合騎士エルドリエと交戦する。激しい戦闘のさなかユージオはエルドリエの正体に気づくが、新手の敵に邪魔される。手負いのキリト達は不思議な力に招き入れられ突如開いた扉から大図書室へと逃げ込む。しかしそこで出会ったのは意外な人物だった。
アンダーワールドの真実
12話の回想シーンによってアドミニストレータ(クィネラ)という人物が現在のアンダーワールドの支配者であることを聞かされるわけだが、このアドミニストレータという単語は聞き覚えがある人も多いのではないだろうか。
”Administrator”とは管理者という意味。PCやITに詳しい人は聞き馴染みのある言葉なのだが、近未来のVRやオンラインゲームが物語に盛り込まれたSAOらしいチョイスだ。偶然か奇跡か、システムコマンドの全てを会得したクィネラは文字通りこの世界の管理者となってしまう。
大図書室の使者、カーディナル
アドミニストレータでさえ立ち入ることができないわずかな領域。それは果ての山脈の向こう側と大図書室。それから200年、カーディナルは本来の入口を塞いだ大図書室にこもりながらアンダーワールドの調査とアドミニストレータを打ち負かすための思索を積み重ねていた──がその結果としてアドミニストレータは整合騎士を生み出してしまう。
前髪ぴょ~ん!
キリトが○太郎化したときはちょっと笑ってしまったが、その正体はカーディナルがアンダーワールドじゅうに放った監視用ユニットのうちの一匹、「シャーロット」であった。赤い制服を着たツインテ銀髪美少女が₍₍(ง˘ω˘)ว⁾⁾している光景を思い浮かべたが気のせいである。
管理者vs監視者
終始難しい話が続く13話での貴重なアドミニストレータとカーディナルの戦闘シーン。(ちょくちょくアスナっぽいアドミニストレータ様)カーディナル曰く単体でのアドミニストレータとの力量の差はないと言っておりますが、「この体では……」と体格差のハンデで大図書館に逃げ込んでませんでしたっけ?w
さて、ここで気になったのが一点。話の流れを素直に聞くと、200年前にこの大図書室を封鎖したはずなのだが、シャーロットが200年以上働いてきたという事実。で、改めて12話・13話をよーく見直して自分なりに時系列をまとめてみた。
- xx年前 クィネラ、システムコマンドの法則性に気づき、その末にシステムコマンド一覧を開くにいたる。
- 270年前 クィネラ(老婆)は天命尽きかけるもカーディナルシステムそのものと融合しアドミニストレータとして若返りを果たす。
- (しかしこれ以降アドミニストレータの中でサブプロセスとしてのカーディナルは世界の秩序を正すべく機会を伺う)
- 200年前 アドミニストレータが少女に己の記憶を移す際、カーディナルも一緒に分離。懸命に戦うも大図書室に敗走。
- 現在 カーディナル大図書室に200年間引きこもってたがキリトたちと出会う。
輪っかを作って
キリトに唐突に抱きしめるよう誘導するカーディナル様。そりゃ200年も引きこもり生活してれば人恋しくなりますよね。しかし、人が変わったように何事もない様子。もしかすると一瞬のぞかせた表情は器となっている少女自身だったのかも知れない。
最初の整合騎士シンセサス・ファースト。
OPなんかでちらっと登場はしていたが、ようやく名前が明かされた。ドラゴンと戦っているこの洞窟は果ての山脈だろうか。青薔薇の剣の勇者はベルクーリなのか、そして彼がルーリッドの村の創始者なのだろうか。
世界の行く末
ラースの思惑がカーディナル目線で語られるシーン。「やっぱりあんたクサいぜ!」って言いたくなるほどラスボス臭が増してきた菊岡さんである。もちろんこれはカーディナルからみた話なので、現時点でこれが真実かは測れない。
アリスの記憶を取り戻す決意を胸に……(特にユージオ)
チートやチーターや!武装完全支配術!! 整合騎士に対抗すべくキリトとユージオの武器を強化してくれるカーディナル。
アドミニストレータが待ち受けるセントラル・カセドラル100階を目指す戦いがいま始まる──ここだけ聞くとアインクラッド編でゲームマスターである茅場晶彦がヒースクリフとして100層でプレイターたちと対峙しようとしていた構図にすごく重なる。
アンダーワールドの真相が明かされ、アリシゼーションのお話もついに折り返し地点。皆様いかがだったでしょうか? OP/EDを彩ってきたADAMASとアイリスとも今回でお別れ……アリシ後半と新OP/EDも楽しみです。
──次回 「紅蓮の騎士」